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このたびはあくび座第1回公演にお付き合いいただきまことにありがとうございました。
まさおとこけ子の恋愛に振り回され、読まれた方もお疲れのことでしょう・・・。
幼い頃に夢見た絵本作家の道でしたが、文章を考えるのも、挿絵を描くのも、これが仕事なら本当に大変だということがわかりました。
絵本作家さんってすごいなぁ。
くだらないなぁ~と思うことに時間を使うのは楽しいものです。
若い頃は全てに答えが欲しくて生きることに不器用だった気がします。
歳を重ねるごとに答えなんて無いことに気づき力の抜き方を覚えました。
力を抜くのは簡単なようで難しいものです。
今回は本当に力を入れることなく最終話までこぎつけられました。
私が若かったらこんなにくだらない話は恥ずかしくてかけなかったと思います。

そもそもなんで私が絵本作家になりたいと思ったのか自分でも謎であ~る。
読書が嫌いで今に至るまで、ちゃんと最後まで読んだ本は2冊くらいしかありません。
絵本でさえ、ちゃんと文章を読まず絵ばかり眺めています。
学校に通ってた頃は毎年読書感想文を書かなきゃならなくて、いつも本屋で適当にあらすじだけ読んで、ほとんど妄想で感想文をでっち上げていました。
まちがって読書感想文コンクールで入賞してしまったりして、先生に本を持ってきてくださいと言われて、
「無くしました。」と嘘をついたのを覚えています。
そんなに活字が嫌いなのに文章を書く仕事につきたいだなんてどうして思えたのでしょうか・・・。
やはり自分が一番分からないものです。

何はともあれ、これからも無意味なものを大切にしていきたいです。
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by akubisha | 2010-08-29 01:58 | あくび座

こけ郎
「このこけしはオマエが作ったのか?」

ものすごい剣幕でどやしたてるこけ郎に、まさおの膝はがくがく震えています。
しかし、こけ子さんの前で弱い自分は見せられないと必死で答えました。

まさお
「私がこけ子さんを思って作ったこけしでございます。」

しばらく沈黙が続いた後に、こけ郎がついに口を開きました。

こけ郎
「このこけしは素晴らしい!キミには秘められた才能がある!ぜひとも今度開催される全国こけしコンクールに出品しなさい!」

まさお・こけ子
「お父様、ありがとうございます。」

まさおは毎日こけし制作をしていたせいで、ものすごく上手なこけしを作れるようになっていたのです。
そして調子に乗ったまさおは全国こけしコンクールに出品してみることにしました。
するとどうでしょう、まんまとグランプリとってしまいました。
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こけ郎
「おめでとうまさおくん、キミにはグランプリの他に、もう一つもらっていただきたいものがあるんだが・・・。」

まさお
「ありがとうございます!もう一つ?一体なんでしょうか?」

こけ郎
「私の娘だ。」

こけ子
「お父様ったら~」

まさお・こけ子・こけ郎
「あはははは・・・。」

それは、全てが丸く納まった瞬間でした。

それから、まさおはこけし職人の道を歩み、こけ子さんと共にお店をオープンさせました。
まさおのこけしには人を引き付ける素晴らしい魅力があるという噂はたちまち仙台市に広まり、県内外から連日お客が殺到し、行列のできるこけし屋として仙台市民なら誰もが知るお店となりました。

まさお
「こけ子さん今日も忙しいですが準備はOKですか?」

こけ子
「もちろんOKですわ、まさおさん。」

まさお・こけ子
「あはははは・・・。」
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もしあなたの周りに素晴らしいこけしがあったなら、ひっくり返してみてください。
そこには、まさお作と書かれているかもしれません。

おしまい
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by akubisha | 2010-08-29 01:13 | あくび座

こけ子さんはまさおから届くこけしが100体集まると、合体させて一本の棒をこしらえました。
それを窓から外へ出すとちょうどいい具合に下まで届きました。
こけ子さんはひそかに脱出計画を立てていたのです。
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するりするりとこけし棒を滑り降り、久しぶりに大地を踏みしめることができました。
夜の闇は逃走するのを手助けしてくれているかのように体を隠してくれ、月の光は転ばぬように優しい光でこけ子さんを照らしてくれました。
まさおと遊んだ西公園をめざし、ただひたすら走り続けました。
いつしか朝になり、こけ子さんは定禅寺通りのケヤキ並木のトンネルを駆け抜けていました。
西公園がもうすぐ見えかけたその時です。

「こけ子さ~ん」

誰かが呼ぶのです。
振り返るとそこには早朝ジョギング中のまさおがいるではありませんか。
二人はついに再会をはたすことができました。

まさお
「こけ子さん一体どうやってここに?」

こけ子
「ただあなたを思う気持ちがここへ導いてくれたのです。」

二人はしっかり抱きしめあい、もう二度と離れはしないと思うのでした。

しかし、こけ子が脱出したことに気づいたこけ郎が後から追いかけてきていたのです。

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こけ郎
「ちょっと待った~このこけしを作ったのはおまえなのか?」

まさお大ピンチ!!!N08へつづく・・・。(多分最終回)
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by akubisha | 2010-08-29 00:09 | あくび座

こけ子さんの家に着いたすずめは、イライラしているこけ子さんをみてビックリしました。
すずめB
「こんにちはこけ子さん、まさおさんが心配しているよ。何かあったの?」
こけ子さんは涙ながらに今に至るまでを語りました。
すずめB
「かわいそうに・・・。私が力になるからもう泣かないで。」
こけ子
「ありがとう、すずめさん、今から手紙を書くからまさおさんに届けてください。」
こけ子さんは必死で筆をはしらせました。
そしてその手紙はまさおに届けられたのでした。
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こけ子さんの手紙より

まさおさんへ
Help Me まさお
あなたと会えない時間が私の中で愛を育てています。
あなたと過ごした日々が今の私の生きる支えとなっています。
またあなたとお会いすることができたのならもう二度と私を放さないで。
私をしっかりつかまえて。
                                 こけ子より

まさおはすぐに返事を書きすずめにたくしました。

まさおの手紙より

こけ子さんへ
I LOVE こけ子
こけ子さんが大変な状況の中で私を思っていてくれたこと、とても嬉しく思います。
私たちの心は決して誰にも引き離すことはできません。
あなたを思って私はこれから毎日こけしを彫ります。
それがあなたへの愛の証です。
                                 まさおより

こうしてまさおは人が変わったかのようにこけしを彫り、毎日すずめに運んでもらいました。
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こけ子さんは毎日届くこけしに勇気付けられ、そしてこのこけしが100体集まった夜に奇跡は起こるのでした。

No7へつづく・・・。
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by akubisha | 2010-08-27 02:09 | あくび座

こけ郎は普段はとても温厚な男なのですが、ぶち切れると誰も止められませんでした。
夜の9時30分に帰宅したこけ子さんは、怒りこけ郎にこっぴどく叱られ、屋根裏部屋へ閉じ込められてしまいました。
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何日も、何日もこけ子さんは泣き続け、だんだんイライラしてきました。
「もう!お父様ってどういうつもりなのかしら!まったくもって意味不明な男だわ!」
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一方まさおは二人がよく遊んだ西公園で毎日こけ子さんが来るのをひたすら待っていました。
(私は何か失礼なことをこけ子さんに言ってしまったのだろうか・・・。こけ子さんに会いたい・・・。)
まさおは不安で心が張り裂けそうになっていました。
様子がおかしいまさおにすずめ踊りの練習中のすずめたちが気づいてくれました。
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すずめA
「おい、見てみろよ。まさおのやつこけ子さんと喧嘩でもしたのか?最近一人ぼっちだな。」
すずめB
「そういえばこけ子さん最近見ないわね。」
すずめC
「落ち込んでるみたいだし声かけてみるか?」
すずめA・B・C
「そうしよう!」
すずめC
「まさお~どうしたんだい?元気ないじゃないか?」
まさお
「こけ子さんが最近西公園に遊びに来ないんだ、私が嫌いになってしまったのでしょう。」
すずめB
「泣かないで、今から私がこけ子さん家に行って様子を見てきてあげるから。」
まさお
「ホントですか!!ありがとうございます。」

そうしてすずめBは話の流れでこけ子さんのところへ行くことになってしまいました。

離れ離れになった二人をすずめは助けられるのでしょうか?No6へつづく・・・。
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by akubisha | 2010-08-27 01:28 | あくび座

夜空は深い深い藍色で、輝く星を眺めていると二人の小さな体は夜空に吸い込まれていきそうでした。

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ぱっかぱっか・・・(アオバのひずめの音)

こけ子
「夜空に輝く星達は、なんて美しいのでしょう。」

まさお
「輝く星達よりも、もっと美しいものを私は知っていますよ。」

こけ子
「まぁ、一体なにかしら?」

まさお
「それはこけ子さんですよ。」

こけ子
「まぁ、お上手ですこと。」

まさお・こけ子
「あはははは・・・。」

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二人の恋はまさに盲目でした。
この幸せが永遠に続くと思っていました。
しかし、アオバは幸せな二人を背中に乗せながら、胸騒ぎをおぼえるのでした。

二人が星空デートを楽しんでいる頃、こけ子さんの家では門限の9時を過ぎてもまだ帰宅しない娘を父、こけ郎が怒りのボルテージを上げて待っているのでした。
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No5へつづく・・・。
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by akubisha | 2010-08-22 22:56 | あくび座

まさおは、この暑さで熱中症にかかったであろう女の子に応急処置をほどこすことにしました。

★木陰へ移動する
★足首を少し高くしてあげる
★ベルトやボタンなど体を締め付けているものを緩めてあげる
★スポーツドリンクなどで水分補給をしてあげる
★体の熱をうちわなどで扇ぎ逃がしてあげる

すると女の子は意識を取り戻しました。

「ありがとうございました、私はこけ子と申します。助けていただいたお礼にずんだ餅をご馳走させてください。」

それは、まさお17歳、初めてのデートでした。
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こけ子
「まさおさん、ずんだが口の周りについてますよ。」

まさお
「そう言うこけ子さんも」

まさお・こけ子
「あははははは・・・。」

二人は不思議なくらい意気投合してしまいました。

そして来る日も来る日も朝から日が暮れるまで遊びほうけてしまいました。
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ついには、星を見たいと言い出したこけ子さんと星空デートの約束をするのでした。

羽目を外した二人に厳しい現実が待ち受けていることを、まだ誰も知りません。

No4へつづく・・・。
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by akubisha | 2010-08-20 23:09 | あくび座

広瀬川はまさおにとって癒しの場所です。
きれいな小石を集めてはコレクションするのがひそかな楽しみでした。
いつものように時がたつのも忘れ小石拾いに没頭するまさおでしたが、アオバの様子がおかしいのに気づきました。
アオバが何かを見つけたようです。
近づいてみるとそこには美しい女の子が倒れているではありませんか。
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No3へつづく・・・。
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by akubisha | 2010-08-20 02:09 | あくび座

杜の都の小さな小さな恋物語です。
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まさおは馬のアオバと毎日散歩するのがささやかな楽しみの男の子です。
本当は、たくさんお友達が欲しいのですが、恥ずかしがりやんぼうなので、なかなかお友達ができません。
それでもアオバがいつもそばにいてくれるからまさおは平気でした。

今日もアオバと近所までお散歩です。
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散歩は気持ちがいいものです。
風を感じて太陽の光を浴びて心が透き通るような気持になるのです。

今日の太陽はとてもギラギラして、まさおもアオバも汗だくになりました。
二人は広瀬川に水遊びに行くことにしました。

そこには運命の出会いが待っていることを、この時のまさおはまだ知るはずもなかったのです。


No2へつづく
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by akubisha | 2010-08-17 07:06 | あくび座